Excelで行う処理を、Tableau Prepでやる場合はこう! 数式や変換処理編 #Tableau
はじめに
こんにちは。大阪オフィス唯一のDI部メンバー、tamaです。
当エントリは下記シリーズをパクr…インスパイアしたエントリとなっております。概要については前回の記事をご覧ください。
今回はExcelの基本的な数式やデータ変換について、Tableau Prepでやる場合はどうなるかを見てきます。
数式と計算式編
IF(条件分岐)の条件式を設定する
Excelには多くの関数が備わっていますが、もちろんIF文を作成可能です。セルの値に応じて別セルの値を変えることができます。
Tableau Prepも、計算フィールドを使用すれば、IF文の処理を記述することができます。
※計算フィールドのウィンドウの表示方法については、前回のエントリの「列の新規作成」と同じです。
SUMなどの各種集計処理をする(列の集計)
Excelには、IFだけでなくSUM関数もあります。任意のセルを指定すれば、そのセルの数値を集計した値を算出してくれます。
Tableau Prepの場合、Aggregateフローを使用すれば、値の集計を行うことができます。
まず、Aggregateフローを追加します。
Aggregateフロー用の設定画面が表示されるので、集計したい列を「Aggregate Fields」に配置すれば、その列を集計してくれます。
ちなみに、SUM以外にも平均やカウント等、色々な計算が可能となっています。
行をグルーピングする(グルーピングして集計する)
上記の画像を見ればわかりますが、「Grouped Fields」に別の列を配置することで、その列の値別にグルーピングした状態で集計してくれます。(例えば、年というデータを配置すれば、年別に集計することができます。)
変換処理
値のフィルタリング
Excelでは、オートフィルタなどを設定することで、表示する値をフィルタリングすることができます。
Tableau Prepでは、Stepフローで各種フィルタリングを行うことができます。
例のごとくStepフローを作成し、フィルタリングしたい列の逆三角形アイコンを選択、「Filter」を選択すれば、データ型によって色々なフィルタリングができます。
下記は数値型に対するフィルター「Range of Value」の設定メニューです。値のどこからどこまでをフィルターするか、詳細に設定できます。
その他、お馴染みの計算フィールドで柔軟なフィルタリングを設定することも可能です。
データを並べ替える
Excelは画面上部のメニューから、すばやく昇順降順を選択できたり、並べ替えたい範囲を選択して、「データ」タブというメニューから並び替えの設定を行うことができます。
Tableau Prepでは、Stepフローを作成し、列毎にあるソートアイコンを選択することで並び替えを行うことができます。
ピボット処理を行う
Excelの場合、かの有名な「ピボットテーブル」という機能を使用することで行列を入れ替えることができます。または、コピーしたデータを貼り付ける時のメニューに「行列を入れ替えて貼り付ける」というものも存在します。
Tableau Prepの場合は、Pivotフローを作成することで、ピボット処理(行→列)が可能です。
まずはPivotフローを追加します。
Pivotフローの設定画面が出てきますが、1つの列にまとめたい列群を「Pivot Fields」にドラッグすることで、その複数の列をピボットしてくれます。
Tableau公式サイトにも、Tableau Prepによるピボット処理について書かれた記事があるので、ご覧ください。
列の順番を入れ替える
Excelの場合は、列を選択してShiftキーを押しながらドラッグすることで列を任意の順番に移動することができます。
Tableau Prepも、Excelと似たような形で列の順序を変えることができます。
Stepフローの設定画面で、列をドラッグすれば入れ替えることができます。
おわりに
今回もExcelの処理をTableau Prepでやる場合はどうなるのか見てきました。Excelの基本的な処理は、大体Tableau Prepでも実現可能ですので、Tableau DesktopのためにExcelと格闘しているユーザーは、一度Tableau Prepに挑戦してみてはいかがでしょうか。